ピカソプロジェクト | こどもの豊かな創造性と表現を引き出すアート教育

お知らせ

娘が気付いた、メディアの罠

目を開き、心を動かして生きていきたい。

こどもたちにそういう人生を送ってもらいたい。

折れずに、しなやかに生きてほしい。

そう思って活動しています。

何ができるのだろう。

と日々思っていますが、やはり一番の実験台は、自分の子供です。

 

さて、我が家では比較的小さいうちから、セキュリティもそこそこに(有料サイトに繋げられない、夜は起動しない、くらいです)スマートフォンを与えていました。

ネットリテラシーやトラブルは、教えこむのではなく、対話しながら学んでもらっているつもりです。

時にネットの話題ばかりで「くだらない」と思うことも大いにありますが、家の中のお約束を守るうちは、規制を強めたりしません。

 

だって、そのうち独立したら、情報の中で生きて行くのですもの。親の目が届くうちに色々体験しておくほうが良いと決めたからです。

ネット上ではニュースの選択が勝手に行われます。

個人の興味、関心を惹くための選択が、勝手に成されます。

経済に興味がある人は経済、教育に興味があれば教育、ゴシップ、事件…

一番怖いのは、批判的な記事です。

記事を書く人の伝える力は本当に凄くて、世界が全てそれで満ちているかのように思い込んでしまうのは、人間なら誰しもではないでしょうか。

娘も一時期「こんなんやってるから日本はあかんねん!」とか「こないだの法案が…」「あの大臣の発言が…」とか、ネット上の批判記事の、更にコメント欄をチラ見して世界がわかったようなことを言っていました。

私は幾度となく「なるほど、確かにそうも取れるよね。でも、あなたはその法案と同時にどんな法が動いたか、大臣の発言の全文を読んだのか、全部知ってそれを言ったの?」と問いかけていました。

最初は「でもコメント欄が」「ネットの民が」と反抗的だったり、納得いかない風ではありました。

 

そんなある日、娘がなにかに気付きます。

「あのさ。誰かがなにか目立った発言するやん。

で、誰かがコメントするやん。

したら、そのうち、コメントに対する批判とか同意が集まってくるねん。

で、誰かのパーソナルを責める話になるねん。

で、誰かが、話がそれてることを指摘したりするねん。

最初どんな記事だったとしても、全部おんなじ流れになるねん!

凄くない?芸能でも、政治でも、犯罪でも、盛り上がってる情報って、みんなそうやねん!!」

娘はまだまだ若く、未熟で、ツッコミどころは満載です。

彼女の見るサイトや閲覧者の質が全体的に近い、という話もあります。

 

けれど、一つ、自分の力でネットの真実を突き止めました。そして、私に伝えてくれました。

 

これからまだまだいろんな事を学び、時に痛い目に合っていくのですが、それでも、これからも自分で選び続ける、という姿勢を大切にしていってほしいと、心から願っています。

 

皆さんは、これからの情報時代、何を大切に生きますか?

 

写真はイメージです(笑)

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