ピカソプロジェクト | こどもの豊かな創造性と表現を引き出すアート教育

お知らせ

からだとこころ2

昨日の続きで、次は「からだとこころ」のふたつめ。

こころとからだは、つながっています。

身体で感じ、こころで処理し、身体で表現する。

どれが欠けても、自分らしさって表現することが難しい。

でも、言葉にするから余計難しい。

こころとからだを繋ぐために、ピカソプロジェクトは、たっくさんのワークショップを全国にお届けしているのです。

 

それでは今日は

【思考的な表現】

についてお話してみましょう♪

ちなみに、昨日のお話「身体的な知覚」はこちら

これは”自分で考えて、やってみる”と同じような意味だと思っていただいて良いかもしれません。

私達はよく「自分から出たものは全部表現」とお伝えします。

だから、上手いとか下手とかは存在せず、何に、どうおもって、どう取り組んだか。

そのことが、特にこどもにとって何よりの自信につながるのです。

だから、究極のところ、本当に何をしたって良いのです。

 

 

ここで、既にお気づきの方もいらっしゃるかもしれません。

自分というフィルターを通す(思ったり感じたり、これまでの経験値だったり)ことが、表現の本当の姿です。

だから例えば

=イライラして思わず物を投げた。

 

これはまさに「思わず」、「(自分の意図ではなく)衝動的に」行為をしたわけで、表現でもなんでもありません。

こどもの癇癪だった場合「あなたにも何か考えがあったのよね」なんて言ってる場合じゃありません。(実際、このような衝動に対しても、認める、なんていう子育て論が流行った時代もありましたね。。)

 

表現できたのかどうか、ということで言うと、前回の記事で述べたように、まずは「身体的な知覚(五感で知る)」があって、その【知覚】を元にして、自分の身体を使って行動できたかどうか。

ということが大前提になってきます。

これは、先週末の「おばけちゃん造り」の様子です。

色んな状況が、ほとんどのこどもたちにとって初めてのことです。

大人の事情で手袋をしていますが(笑)それでも初めての触感。

そのあとの、初めての行為。

はじめてなんだから、うまく行かないことだって当たり前!(この子は上手い(笑))

それでも、どんどん吸収するこどもたちにとって「やってみる」は最高のごちそう!

そして、一度思考的に表現できたなら、そのチャンネルはもう、立派な君だけの宝物!!

「自分で見たり聞いたり触ったりして知ってることを元に、やってみる」

この素晴らしい経験を、小難しく言ってみたのが

・身体的な知覚

・思考的な表現

という言葉でした。

 

※※※※※※※

 

先生が見せてくれた「新しい方法という視覚的な知識」と「自分の触覚で感じたこと」

 

それらを元にして、実際に自分でやってみるという「表現」

この連動こそが、こどもの表現力を豊かにしていく、最大の近道なのです。

 

大切な我が子が失敗してほしくないから、と言って先回りをしたり、

せっかく休みの日に時間とお金をかけて参加したんだから!と言って、うまくできない子を叱ったり、作業を取り入れたり、

初めての表現なのに、「こどものことだから」と放置しちゃったり。

 

そういうことをしちゃっていないか(わたしも、やっちゃうとき、当然あります)私達大人が考えながら、こどもが自分で試行錯誤して「できた!」と思えるように導くこと。

具体的にどうしたら良いかわからない保護者の方にも、その方法が少しでも伝わるように、ピカソプロジェクトのワークショップでは、会場を巡回しながら、たくさん、たくさん、声をかけています。

自然に気付くように導くことを「誘発」と言うそうです。確かに「誘導」は、こちらの意図に沿わせるための言葉ですね。

「こころとからだ」の2回シリーズは、結構専門的な言葉がたくさん出てきました。

こういう理論は、どんな先生の実践の中にも必ず生きています。

それをよりわかりやすくお伝えすることと、理論を感じながらブレない軸で指導していくことが、私達の使命の一つです。

そして、理論があるからこそ安定したクオリティでワークショップをお届けできることも、ピカソプロジェクトの一番の自慢でもあります。

 

「どうして、こういう関わりをするの?」

「この言葉、ちょっと説明がわからなかった」

そんな疑問、質問、是非お寄せくださいね!

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