ピカソプロジェクト | こどもの豊かな創造性と表現を引き出すアート教育

お知らせ

からだとこころ

からだ と こころ はつながっています。

それは何も健康のことだけではありません。

 

 

ピカソプロジェクトは、

・身体的な知覚

・思考的な表現

のできる子が育つのを目指して、活動を行っています。

 

今日は身体的な知覚について、少しお話したいなと思います。

(試行的な表現の記事はこちらです)

【体の感覚を伴い、自分の感じていることを知っていること】というイメージです。

 

これは

「あー、気持ちいい風がふいてるなー」

とか

「わー、見事な景色だなー」

とか、そういう「五感で感じる」力です。

 

大きくなるにつれてどんどん複雑になる世界に入ったあとも、いろんなことを感じることに繋がります。

例えば、日本人特有言われている感覚のひとつ。

「虫の声」

童謡にも歌われるように「あれ、松虫がないている!もう秋になるね!」と、音から季節を感じることがあります。

 

国によっては「うるさい」でおわってしまうこともあるようです。

 

これは、耳の出来の違いなのでしょうか?

 

人種による人体の違いとか詳しいことはわかりませんが、これも実は教育によるところが大きいのです。

 

私の母が生物学を専攻していたので、もしかしたら余計にかもしれませんが、毎年毎年「あら、鳥の雛がうまれたわね。あ、餌もらったね」「今年はミンミン蝉が多いね」「あら、ツクツクホーシがないてるわ。宿題大丈夫?」「リンリンきれいな音ね」と、外の音の様子を聞かされて育ったので、私はいつも自分の外にある「声」がとても楽しみです。

春のはじめ頃、恋の季節のデビューを迎えた若い鳥が、下手くそな恋の歌を歌っていると、よく母と笑ったものです。

近頃は、ツクツクホーシの下手なのとかに、娘と笑っていたりします。

 

そうやって音声的な感覚をたくさん鍛えてきた私は、人に何かを伝えるとき、声のトーンにとても気を遣います。

今日は、きちんと聞いてもらいたいから、トーンをあまり変化させないで話してみよう!

今日はちょっと厳しいことを伝えないといけないから、フラット気味で。でもネガティブに聞こえないように音は濁らせないようにしよう。

どんなにしんどいときも、周りを心配させるのがとても嫌なので、普段よりシャープ気味を意識して、明るめのトーンで話してみよう。

 

そしてこの「トーン」という言葉が、色にも通じることを知りました。

 

身体的な知覚が豊かになると、自分の表現の幅や、他者の表現を受け入れるキャパも豊かになってきます。

 

この感覚は、五感がどんどん育つ小さいときにできるだけたくさん育ててあげるのが、一番効率が良いですね。

身体的な知覚の育ちに、フィードバックは必要ありません。

ただ、事実や、自分の感想や感動を、こどもたちに伝えること。

そうすることで、こどもたちの心に、たくさんの感動のチャンネルが生まれます。

最終的に何に感動を覚えるかは人それぞれですから、ただ、たくさんのインプット体験を、できるだけポジティブに促していきたいな。

そんなふうに考えて、ピカソプロジェクトのワークショップは成り立っています。

 

こどものときは、特に触覚が優位です。(参考・松岡宏明「子供の世界 子供の造形」三元社(楽天ブックス)(amazon))

いろんな材料にふれあってほしい。

だから、アート系ワークショップが多いのです。

 

ちょうどこの記事を書いているときに、まるちゃん先生が「心の栄養」と書いてくれていました。

そのとおりですね!

ピカソプロジェクトの経験が、たくさん心の栄養を増やして「ぴか!」と輝く「素材」になればこれほど嬉しいことはありません。

 

さあ、今日も、こどもたちの未来に向けた「ピカ!」の種を、たくさん見つけに、行ってきます!

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