ピカソプロジェクト | こどもの豊かな創造性と表現を引き出すアート教育

お知らせ

自由に描くとは…

怖い話を少しだけ…。

 

私達は、色々なシーンで「イロ・オト・コトバ」を扱ったイベントを実施しています。

昨年の初夏のことでした。

『自由に描いてみて!』といってみたんです。

大人は「なんでもいいの?」「何で書くの?」「どうしよ!わかんない。」「え~クレヨンとか久しぶり!」という方も少なくありません。

しかし驚いたのは4歳の男の子が、直立しながら挙げて

「描けません」

といったこと。

「困ったね! お花視て描いてみる? おうちの車描いてみる? このマーク真似してみる?」
色々勧めましたがなかなか進みません。

 

「何でもいいから好きなものを早く書きなさい!」
というお母さんの顔色を伺っているようでした。

このあと、少しルールを決めてあげると、それぞれの個性が爆発する作品の数々が誕生し、ワークショップは無事終了。

しかし帰り際、お母さんは

「うちのこ、自分の意志がないんですけど大丈夫ですか?」

と、伏目がちになってしまわれました。
過度な不安を感じる親や、親の期待に応えられず自分なんて…と思う早熟なこどもが増えているんだな…。
思った以上に深刻かもしれない。と恐怖すらを感じた日でした。

 

さて。この話には続きがあります。

 

後日

「本当は書きたいものがあったんです。私の正解を求めて描けなかったんです。もう一度お願いします」

 

お母様!スバラシイです!! 泣きたくなりました。

4歳児くん。今度は、何かよくわからないものではありましたが、のびのびと元気な線をたくさんのお話と一緒に見せてくれました。

お母さんは、口を出したいのをぐっとこらえて見守っていらっしゃいました。

「うちの子、できるんですね。知らなかったです」

と涙ぐまれるシーンも。

4歳児くん(もう5歳か6歳ですね~)とママ、今ごろどうしているのかな~?
時々でいいから、クレヨンをもって親子で一緒にお話していてほしいです!!

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…怖いはなしが…ホットな話になってしまいました!

皆さんの周りの自由すぎる子のお話とか、はたまた、おとなになってもまだまだ自由な皆さんのお話とか(笑)、
ありましたらぜひ聞かせてくださいね☆

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